室内でできる花粉症対策の1つとして湿度管理があげられます。
最適な湿度に保つことで、以下2点の効果が得られます。
①呼吸器のバリア機能を高める
②花粉の飛散を抑える
春は冬に比べ、気温が高くなるものの水分量がさほど変わらないため、
相対湿度が低くなり、乾燥する日が多くなります。
(参考:A&D電子計測機器公式ブログ『インフルエンザ予防に有効とされる絶対湿度とは』
➔ https://blog.aandd.co.jp/sp/ad-5687/influenza-zettaishitsudo )
加湿器等を使用して湿度を上げることで乾燥対策だけでなく、花粉症対策も行うことができます。
①呼吸器のバリア機能を高める
喉や鼻など呼吸器の粘膜には花粉やほこり、ウイルスなどの侵入を防ぐバリア機能があります。
粘膜から分泌される粘液が異物の侵入を感知すると、線毛が働き、粘液とともに異物を押し出します。
しかし、乾燥していると線毛の動きが鈍くなり、異物が排除できず、体内に残ってしまうため、
アレルギー症状が起きやすくなったり、風邪にかかりやすくなったりします。
加湿して粘膜の潤いを保ち、粘膜のバリア機能を高めることがひとつの対策になります。
②花粉の飛散を抑える
基本的に花粉は空気中に飛散しています。
加湿して室内の湿度を上げることで、花粉に空気中の水分が付着し、花粉は水分を含んで重くなります。
そのため、花粉が飛散せず、床に落ちることになります。
ただ、花粉は床に落ちるだけで消滅するわけではないので、
加湿をした後は、床や家具の表面を拭き掃除したりして、再び飛散する前に花粉を取り除くようにしましょう。
では実際に湿度は何%に設定するのが良いのでしょうか?
花粉症の時期の最適な部屋の温度は、快適湿度ともいわれる40%~60%になります。
湿度が60%を超えると、ダニやカビが繁殖しやすくなるので、加湿のしすぎにも気を付けましょう。
湿度計を置いて、現在の湿度がすぐ分かるようにしておくと、加湿のし過ぎを防ぐことができます。