相対湿度と絶対湿度の違い

 

インフルエンザは、地域によって多少の差はありますが、主に冬季に全国的な流行が起こります。

流行の要因の1つとして「湿度」が考えられます。

 

空気中の湿気の度合いを数値で表したものが湿度ですが、湿度には相対湿度と絶対湿度があります。

 

相対湿度(RH)は、ある温度において空気中に含まれる水蒸気の量が、

同じ温度における飽和水蒸気量(これ以上水蒸気を溶かすことができない水蒸気が飽和する量)に

対して何%なのかという割合で、単位は[%]です。

温度が高くなると飽和水蒸気量は増えます。

日常、天気予報などでよく聞くいわゆる湿度は相対湿度のことを言います。

相対湿度

 

絶対湿度(VH)は、割合ではなく絶対量を表すもので、

特に容積1m³の空気中に質量何グラムの水蒸気が含まれるかを表す容積絶対湿度を指し、単位は[g/m³]です。

絶対湿度

 

冬季に流行するインフルエンザウイルスは湿気を嫌い、乾燥を好みます。

したがって、季節性インフルエンザが流行する要因の基準として湿度が考えられますが、

相対湿度は流行を左右する基準にはなりにくく、実際に要因となるのは絶対湿度であると

庄司眞医師(庄司内科小児科医院,宮城県仙台市)も述べています。

 

なぜなら、上図のように、相対湿度が50%の場合、容積1m³の空気中に含まれる水蒸気量は、

30℃では15.2g,15℃では6.4gとなり、相対湿度が同じ50%でも明らかに空気中の水蒸気量が異なるからです。

つまり簡単に言うと、夏の湿度50%より冬の湿度50%の方が乾燥しているということになります。

 

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