糖度計の単位 “Brix” の正体は?
糖度計とBrix
基本的に糖度計はBrix値を測定、表示します。
Brixとは、水に溶かしたショ糖の質量割合で決められた単位のことで、一般的には糖度と呼ばれています。
実際の測定ではショ糖以外の固形成分も測定値に影響するため、
実質的には溶解固形物質量の質量割合を示す単位ということになります。
糖度計は測定した屈折率をショ糖水溶液のBrix値に換算し、測定値として表示します。
ショ糖 1g + 水 99g の水溶液を糖度計で測定した場合、1%※ と表示されます。
(※)1g / (1g + 99g) × 100 = 1%
糖度計は屈折率を測定することで糖度を測定しています。
溶液中の固形物の割合が増えると、屈折率は上昇します。
(参考:A&D電子計測機器公式ブログ『糖度計の測定原理』
https://blog.aandd.co.jp/sp/ad-4771/refractometer_principle )
Brix
Brix値は、前述したとおり、液体に含まれる固形物の濃度を表す数値です。
この「固形物」には、糖分のほかに塩分・クエン酸なども含まれている場合もあるため、
必ずしもBrix値 = 糖分の量ではありません。
例えば、レモンの平均糖度は9~10%で、いちごの平均糖度9~11%とそこまで差はありません。
しかし、多くの人がレモンよりいちごの方が甘く感じるのではないでしょうか?
レモンには酸っぱさのもとである「クエン酸」が多く含まれているため、いちごの糖度に近くなっています。