検電器の測定原理とは?
検電器は、検知部を被測定物に近づけることで、活電状態かどうかを検知することができます。
測定原理は、以下の画像の通りです。
検電器は、静電誘導による電圧検出を行っています。
(図1:測定原理図)
電線やコンセントなど被測定物に検電器を近づけると、
被測定物と検電器の間(C1)には静電容量が生成されます。
同様に検電器と人体(C2)、人体と大地の間(C3)にも静電容量が生成され、
被測定物が活電状態の場合は、検電器(R1)および人体(R2)を経由して微小な交流電流が流れます。
検電器は、この微小な交流電流を検電器内部の高抵抗で検出し、光および音へ変換して表示しています。
(図2:等価回路)
静電容量を介した検知になるため、一般的に直流電流の検出は不可能です。
なお、流れる電流は1μA未満であり、人体への危険はありません。