温度計は非接触(放射)温度計と接触式温度計の2種類に大きく分かれます。
放射温度計、接触式温度計それぞれにメリット・デメリットがあります。
下図は放射温度計と接触式温度計の比較表です。
非接触(放射)温度計
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接触式温度計 |
【メリット】 |
【デメリット】 |
測定物に対して 温度計からの熱移動による影響を与えない |
測定物とセンサーの温度が異なると 熱移動による影響を与える場合もある |
動いている測定物や回転体も測定可能 |
動いている測定物の測定は難しい |
汚染や感染の可能性が低く、衛生的で安全 |
汚染や感染のおそれあり |
応答時間が速い |
応答時間が遅い |
面の温度測定が容易 |
面の温度測定には多点測定が必要 |
最適なD:S比にすることで 同じ形状の測定物の繰り返し測定が 比較的容易であり、相対的な温度測定には実用的 |
多くの測定物を測定する場合、 一つ一つセットする必要あり |
【デメリット】 |
【メリット】 |
表面温度しか測定できない |
内部の温度も容易に測定できる |
確度よく測定するためには 放射率・適切なD:S比・外乱光の影響等、注意点が多い |
比較的容易に確度よく測定可能 |
これらのメリット・デメリットを参考に、
用途に合わせて適切な温度計を選択することが温度測定のカギとなります。
接触式温度計には、内部の温度測定が可能な中心温度計や精度が高い熱電対温度計、
組み込みや据付けに便利な組込み型温度計など様々なタイプがあります。
また、当社では中心温度センサーが付属している放射温度計や
熱電対温度センサーを接続できる放射温度計も取り扱っております。