放射温度計には測定範囲があります。
測定範囲よりも測定対象物が小さい場合、正確な温度測定ができません。
測定範囲物の周囲を含めて測定(視野欠け)をしてしまうためです。
測定範囲のうち、最小測定範囲(=レンズの大きさ)が各製品によって決まっています。
最小測定範囲より小さい測定対象物は温度を測定することができません。
また、放射温度計で測定する際にはD:S比にも注意する必要があります。
(参考:A&D電子計測機器公式ブログ『放射温度計の測定距離と測定範囲の関係(D:S比)』
https://blog.aandd.co.jp/sp/ad-5635/dshi )
上図の例では最小測定範囲は2.5cmのため、対象物の直径は2.5cm以上でなければなりません。
距離が1.5m以内であっても、測定範囲は2.5cmになります。
エー・アンド・デイでは、最小測定範囲が10mmの放射温度計からご用意があります。
(参考:A&D電子計測機器公式ブログ『放射温度計の選び方』
https://blog.aandd.co.jp/sp/ad-5635/kisyusentei )