暑さ指数(WBGT)から見る熱中症対策のための行動指針

 

熱中症を防ぐには、暑さ指数(WBGT)を把握し、日頃から「暑さ」への備えをすることが大切です。

(参考:A&D電子計測機器公式ブログ『暑さ指数とは?』https://blog.aandd.co.jp/sp/ad-5690a/atsusasisuu )

 

WBGT(基準温度) 注意すべき生活活動の目安 注意事項

31℃以上

危険

 

すべての生活活動でおこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

28~31℃ 厳重警戒 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
25~28℃ 警戒 中等度以上の生活活動でおこる危険性

運動や激しい作業をする際は、定期的に充分に休息を取り入れる。

25℃未満 注意

強い生活活動でおこる危険性

一般に危険性は少ないが、
激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

日本生気象学会:「日常生活における熱中症予防」,平成28年5月6日より転記

 

上表は日本生気象学会が発表している「日常生活における熱中症予防指針」になります。

熱中症は、気温や湿度といった環境だけでなく、体調や年齢といったからだ、

スポーツや労働などの行動が関係して起こりやすくなるため、

目安となる指針を知り、日々の生活に取り入れていきましょう。

 

WBGT 熱中症予防運動指針 注意事項
31℃以上 運動は原則中止 特別な場合以外は運動を中止する。特に子供の場合には中止するべき。
28~31℃

厳重警戒

(激しい運動は中止)

熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走などの体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。暑さに弱い人(体力の低い人、肥満の人、暑さに慣れてない人など)は運動を軽減または中止。

25~28℃

警戒

(積極的に休憩)

熱中症に危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。
激しい運動では30分おきくらいに休憩をとる。
21~25℃

注意

(積極的に水分補給)

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意すると
ともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

21℃未満

ほぼ安全

(適宜水分補給)

通常は熱中症の危険は小さいが、適宜、水分・塩分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

公益財団法人 日本スポーツ協会:「熱中症予防のための運動指針」,令和元年5月20日(第5版)より転記

 

さらに、上表は日本スポーツ協会が発表している「熱中症予防のための運動指針」になります。

環境温度に応じてどのように運動したらよいかの目安を示したものです。

 

屋外での労働、作業、運動には黒球付の熱中症指数計を使用していただき、

屋内では黒球の無い壁掛・卓上型、携帯タイプの熱中症指数計を使用することも可能です。

是非、ご自身の使用目的に合った熱中症指数計をお使いいただき、WBGTの可視化にお役立てください。

 

 

参考文献

日本生気象学会:日常生活における熱中症予防、平成2856

公益財団法人 日本スポーツ協会:熱中症予防のための運動指針、令和元年5月20日

 

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