熱中症は重症化すると、命にかかわる危険性もあります。
近年、気候変動による気温上昇が理由で、
熱中症における救急搬送人員数、死亡者数が年々増えており、熱中症予防の重要性が叫ばれています。
下記グラフは、過去10年間の熱中症による救急搬送者数の推移を示しています。
コロナ禍のステイホームの影響で一時は落ち着きましたが、ここ数年でまた搬送者数は増加しており、
昨年は過去最多となる97,000人超えとなりました。

総務省消防庁:報道発表資料(平成27年~令和6年)からグラフ作成
続いて、こちらのグラフは過去10年間の熱中症による死亡者数の推移を示しています。
ここ数年は、1,000人以上の方が熱中症が原因で亡くなっています(コロナ禍の令和3年を除く)。
昨年は速報値ですが、2,000人を超えたと言われています。

厚生労働省:熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より
年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~令和4年) からグラフ作成
熱中症は重症化すると、脳や臓器に障害が残ったり、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
熱中症予防においては暑さ指数(WBGT)を知ることが大変有効であり、
環境省の熱中症予防情報サイト( https://www.wbgt.env.go.jp/
)では
「全国の暑さ指数(実況と予測)」が随時発表されています。
気温だけでは熱中症のリスクは評価できず、湿度等の他要素も判断の基準となるため、
暑さ指数を判断材料にすることが必要になってきます。
是非、熱中症指数計での暑さ指数を参考にして、
こまめな水分・塩分補給、休息や部屋の温度調節など、自分の身を守るための予防・対策を行いましょう。