高齢者は熱中症になりやすく、重症化の危険性もあります。
直近(令和5年)の熱中症死亡数の総数に占める65歳以上の死亡数の割合は83.3%となっており、
高齢者の死亡数が年々増加しています。

厚生労働省:熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より
年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~令和5年) からグラフ作成
高齢者はそもそも熱中症になりやすく、重症化してしまうケースも多くあります。
では、なぜ高齢者は熱中症になりやすいのでしょうか?
理由は大きく分けて以下の3つです。
1.体内の水分不足
高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。
2.暑さに対する感覚機能の低下
加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります。
3.暑さに対する体の調節機能の低下
高齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。
熱中症対策として、エアコンを活用した部屋の温度調節、こまめな水分・塩分補給、適度な休憩等が必要です。
しかし、暑さや喉の渇きに気づいた時にはもう遅いというケースも多く、自分では気づけない場合もあります。
熱中症のリスクを音や光で知らせる熱中症指数計は、
水分補給やエアコンをつけるタイミングの目安としてお使いいただけます。
参考文献
環境省:高齢者のための熱中症対策
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/pr/heatillness_leaflet_senior_2021.pdf